CAオサスナ_活動記録

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CAオサスナ21-22後半戦振り返り②MF・FW編

オサスナのプレーを見ていると、いつも頭に浮かぶ言葉がある。「下手」。

 

彼らは組み立てができない。プレスを受けるといつも、近くの味方によくわからない浮き球のパスのようなクリアを押しつける選手ばかりだ。それをしない選手はほとんどいない。効果的に攻撃するとか全く考えていないかのように、ボールを持ってすぐ味方の追いつけない場所に蹴っ飛ばす奴もいる。彼は一体何がしたいのだろうか。

 

彼らはボールを扱うプレーが基本的に苦手だ。自陣からポジショニングバランスを保ちながら運ぶとかマトモに見られる事がない。プレスかいくぐる技術が無い。だからよくわからない浮き球で逃げ、味方に悪い状況を押し付ける。なんでこいつら10位なんだリーガ終わってんだろ。

 

アラサテが悪いのか?そうかもしれない。ただ、そもそもボールプレーが苦手な奴らばっか集めてくる補強がおかしいとも言えないか。ドリブル突破しか狙わない(できない)奴が同時に2人も在籍していたのは流石にどうかしている。

 

もっとまともな選手が欲しい。ちゃんとボールを持って相手のポジショニングバランスを崩す駆け引きのできる技術を持った選手が欲しい。ただ、それには金が無い。金が無いから補強はフリーの選手、それもリーガ中位以下で戦略外になったような選手か降格チーのエースしか連れて来れない。とはいえモラーレスのような本物は不可能だ。相変わらずピーキーな選手ばかり連れてきて、なんとか使えるように四苦八苦する毎日。

 

それでも極稀にアビラ(怪我前)やモンカジョラのように、最初から使える奴か、ピーキーな選手がオールラウンドな活躍ができるように成長する例もある。ブラサナクやファン・クルスらはもはやチームで替えの効かない存在になりつつある。アラサテ再生工場とはこのことだ。

 

全く活躍できなかった選手が主力まで上り詰める様は感動すら覚えるが、それまでにどれだけストレスが溜まる事か。もちろん、使えるようにならなかった選手も少なくない。彼らはほとんど金を残さず去っていく。カルドナ、ブランドン、その他多くの若者達。ああ、再生するまでもなく活躍する選手がほしい。ホセ・カンパーニャが欲しい。ブライアン・ヒルが欲しい。エストゥピニャンが欲しい。金が無い。

 

彼らは来ない。スカッドにいるのはボールを宙に舞わせるのが得意な選手達ばかり。次のシーズンも、試合を見ながら「下手!」と思わず叫んでしまうだろう。しかし、それでも自分は試合を見ているだろうな。それも、38節とカップ戦の全てを。はあ。メッシとか来てくんないかなー。

 

 

 

 

MF

 

7 Jon Moncayola ジョン・モンカジョラ

魔法カード「死者蘇生」を発動!墓地からジョン・モンカジョラを特殊召喚

 

されたかどうかは知らんが、後半戦で急に上手くなり、ピッチをそんなに彷徨わなくなった。

まず、ボールコントロールが異様に上手くなり、ショートパスの軌道も明らかに改善された。そのためアンカーに置いてもボールを奪われる心配が少なくなった。さらに以前より度々見せていたサイドの奥深くまで正確に届くロングフィードを安定的に出し続ける鬼になってしまった。亡霊からクラスアップ!

さすがにまだ自陣でボールコントロールが怪しくなったり、ワンタッチパスを相手にプレゼントしたり、ビルドアップ時プレスもかけられてないのに無駄にDFラインに落ちたり、スペースがある中での守備で相手ボールホルダーに並走して潰すなどパワーのある守備は見せられていないなどアンカーとして物足りない点はいくつかあるが、今ならそれも成長の余地として肯定的に見る事ができるようになった。

と、思ってたらビルバオの会長選で、この人の獲得が候補の公約に上がったり、実際クラブと合意があったとかの報道でファンは絶望の淵に叩き込まれていたが、今のところは特に何もなくオサスナでプレシーズンを過ごしている。一生オサスナファンの心を(良くも悪くも)動かし続ける男、それがジョン・モンカジョラなのだろうな。

 

24 Lucas Torró ルーカス・トロ

今まではオサスナファンの間では神でいられたのに、モンカが上手くなったせいでロングフィードの無さが物足りなく感じられるように。

まだモンカよりボール奪われないし、ボール奪取もポジショニングも良いので互角にポジションを争える。そもそもモンカと横に並んだり、モンカをインサイドハーフに置けば併用できるからな。ただ、アンカー(ワンボランチ)以外のモンカは未だに微妙、という大きな問題が待ち構えている。


28 Javi Martínez ハビ・マルティネス

90分間走れるようになって、もうちょっとボール奪われなくなって、インサイドハーフのスタメンを勝ち取れるようになったら、それはもうただのカソルラ。早く育ってくれ……。

 


8 Darco Brasabac ダルコ・ブラサナク

組み立てなど自陣でのプレーは成長の余地あり。でもやっぱプレッシング強いわね。


21 Inigo Pérez イニゴ・ペレス

ピーキーテクニシャンなカンテラーノ達の先生、遂に退団す。退団後はラージョでイラオラの右腕になったから実質引退なのだが、ビエルサの弟子コンビめっちゃ面白そう。色んな人から「こいつは指導者として上に行ける」って言われてるし今後も楽しみである。若くして引退したカンテラーノのミゲル・オラビデと試合中に川崎フロンターレの動画見たいな極短距離でワンツーパス回してた姿は忘れられない。本当にお疲れ様。

 

6 Oier Sanjurjo オイエル・サンフルホ

プレー時間が激減したキャプテン、人生初のCL出場という夢を追いかけキプロスへと旅立った。

オサスナの暗黒期をキャプテンとして支え、プリメーラに2度、そして19-20から現在まで中位で残留を果たす戦力的かつ精神的な原動力であり続けた偉人。オサスナでの最終年は組み立て能力の低さが災いして定位置はベンチになってしまったが、出場すれば謎の得点関与力でゴールを脅かす様はまさにグラディエーター。退団発表直後の試合で得点したのも懐かしい出来事として、これからファンの脳裏と魂に生涯刻みつけられるであろう。

オサスナ創設100周年のシーズンに主将を務めた歴史的な男は今まさに新天地でCL本戦出場を懸けて戦いに赴いている。頑張れ、我らが永遠のキャプテン。

 

 

WGウイング・サイドアタッカー(サイドハーフ)


11 Kike Barja キケ・バルハ

足が遅いので、インサイドハーフでフィットできれば良いのにねってずっと思っている。今のところ出たり出なかったりなのは恐らくそこで、アラサテはきっとチームがボールを失った時にこの人が戻りきれないのが怖いんだろうな。あとドリブルもある程度以上のサイドバックには通用しない。どうなる?


14 Ruben Garcia ルベン・ガルシア

最近点はちょこちょこ取れるようになってきたけど、サイドアタッカーとしてはやっぱり物足りない。突破力がほしいよ〜。


10 Roberto Torres ロベルト・トーレス

サイドハーフで出番を貰えなくなり、インサイドハーフにチャレンジする機会が増えてきた人。点さえ取れればもっと待遇も良かったかもしれんが、今のところはパウサが無いカナーレスと言ったところで、それほどサイドで価値を出せない。

なんか退団するとかの噂も有り、急な世代交代の嵐には困惑せざるを得ないが、とはいえ今のスカッドの中でまとまった出場時間を確保する未来が。ワンクラブ・マンが生まれ育った場所を去るのを見たくはないが……。

 

33 Iker Benito イケル・ベニート

バランスを保つためのピッチを上下動する機械としては合格、だが攻撃で未だ何かができるわけではなく。

 

FW

 

17 Ante Budimir アンテ・ブディミル

マジョルカから来たばかりの頃は足下でのボール扱いもパスもドリブル突破もロングボールの競り合いも守備も微妙だったのに、気が付いたら全部できるようになってた。その上チームで1番点が取れる!すげー!

 

クロアチア代表でも前線からの守備で賢く立ち回り、何度もボールを奪っていたし、FWとして定位置を掴んできていてすごい!オサスナからワールドカップへ!


9 Luis Ezequiel “Chimy” Ávila ルイス・エセキエル・"チミー"・アビラ

ボール失うだけだから絶対センターフォワードやらせちゃダメ。ウイングで戦力化!絶対!


18 Kike Garcia キケ・ガルシア

ブディミルが良すぎてスタメン起用が少なくなり、交代要員っぽくなってた。如何せん、キケガル十八番のロングボール競り合いでも互角になるほどブディミルがスーパーになり過ぎたのがな。

 

20 Ivan Barbero イバン・バルベーロ

前線でなんでもできそうで、なにもできなそう。

フィジカルは強いが出番貰えるのかは不明。