コパ決勝直前! 22-23 CAオサスナ選手まとめ①GK・DF編
コパ・デル・レイだ!決勝だ!2部以外では初のタイトルチャンスだ!ところで勝ったらチーム名に「レアル」ってつけられたりします?
GK ゴールキーパー
13. Aitor Fernández アイトール・フェルナンデス
組み立てうますぎマン。オサスナのレベルを一段上げた男。セルヒオ・エレーラでは考えられないパスをスペースにバンバン通していく様は爽快で、なんだか別のチーム見てるみたいでした。コパにはほぼ出ずリーガ専門で出場し、セービングは堅実そのもの、身体能力や守備範囲はそれほど広くないながらも来た球は止めまくる。
コパではスーパーマンの方が起用されそうではあるが、チームをタイトル挑戦へ導いたのはこの人とセルヒオ・エレーラのポジション争いがあったからこそ。オサスナの歴史に名を残すべき偉大なゴールキーパーである事に疑いの余地は無い。
1. Sergio Herrera セルヒオ・エレーラ
シーズン当初はポジション争いに負けてコパ専だったがアイトールとのポジション争いの結果、キックがやたら上手くなった身体能力お化けのスーパーマン系ゴールキーパー。人呼んでパラドンマン。
ポジション争いが無いとすぐ位置取りがクソになる性質があるが、優れた選手とポジションを争うとこれまたすぐに改善される単純なやつ。昨季は正キーパーの座が揺るがなく徐々にクソ化していったが、偉大なアイトールのおかげでマトモになり、現在はセルヒオ・エレーラ史上最高の出来映えとなっております。
アホみたいにPKに強く、他のキーパーならやられそうなシュートも止められる勝負強さもトーナメント向き、これまでベンゼマのPKを3本止めており、ベンゼマキラーとしての一面も持っている点も決勝という大一番では非常に心強い。
加入から6年、かつて2部でバカみたいな失点を繰り返したアホはもういない。
26. Pablo Valencia パブロ・バレンシア
生え抜き。出てない。がんばやで。
CB センターバック
5. David García ダビド・ガルシア
今年に入って人生初のスペイン代表に選出された、オサスナの新キャプテンであり史上最高のストッパー。他のセンターバックとは明らかに一線を隠すフィジカルと空中戦の強さ、カバーリングのセンス、点も取れるヘディングの技術、そして足の遅さが特徴。要塞そのもの。
オサスナが毎回10位付近にいられるのは何をどう考えてもこの人が他のチームに出て行かなかったおかげで、実際この人がいない試合は全く違う弱小チームになってしまうほど欠かせない最重要戦力であり、ファンはこの生え抜きディフェンダーに夢を見させてもらっている。
組み立て能力も目を見張る成長ぶりで、将来もしかしたらスペイン代表に定着するかもしれない。
オサスナがタイトルを獲れるとしたら、それはきっとダビド・ガルシアがいる今なのだ。
4. Unai García ウナイ・ガルシア
ダビガルの最高の相棒として今季大活躍だったが、ある時からアリダネにスタメンの座を譲ってしまったセンス特化の生え抜きセンターバック。どうやら膝の調子が良くなかったらしい。
ダビガルより組み立てがうまく、いるといないとではボール回しの精度が違うし、強力なアタッカーをやり込める技術とセンスが凄まじい。
イグアインとかヴィニシウスとか、マドリーの選手とはやたら衝突してきており、美しいプレースタイルに反する気の強さが決勝の場でどう出るか。出場機会はあるのか。最終ラインのガルシア・コンビが勝ち取るコパを夢想するのは悪くない。
23. Aridane Hernández アリダネ・エルナンデス
毎年サブっぽい立ち位置になりながらも、最終的にはなんだかんだ試合に出てるパワー型アフロ。出来ないことは無理にやらず、タッチラインギリギリでボール持ったらそのまま外に蹴り出したりするが、諦め方があまりにも潔いのでそれほど見ていてストレスは溜まらない。
セルヒオ・エレーラと同じく加入当初はどうしようもなくめちゃくちゃだったあのアフロが、大きなタイトルを争う試合に主力という立場で臨むのは感無量という他無い。マドリーのアタッカー達をみんな吹き飛ばしてくれ、俺たちの永遠のマスコット。
31. Jorge Herrando ホルヘ・エランド
直近のバルサ戦にスタメン出場した際、前半30分にも満たない内に退場した、生え抜きの長身左利きセンターバック。プリメーラ初出場は苦い思い出になってしまったが、まだ22歳だし、トップチームに左センターバックの控えもいない事だし、なんとか成長してほしいところ。なお来季は既にラージョのカテナが6年契約で内定しているらしく、相当成長しなきゃ左センターバックとしての地位も危うい。がんばれ。
SB サイドバック
15. Ruben Peña ルベン・ペーニャ
ビジャレアルからフリーで今シーズン加入。怪我で殆どいなかったが、戻って来たら抜群に上手くてビックリした。全然ボール奪われない。守備で手を使って止めてしまうのが玉に瑕で、イエロー累積で出場停止になりがちなのもよろしくないが、サイドバックとしてはかなりうまいので、守備固めがしたい時はサイドハーフに起用してお茶を濁す事も出来る。ウイングとしての攻撃力は普通以下だが。コパ決勝でもサイドハーフでスタメン起用が予想されるが、手の使い方には本当に、十分注意してほしいものだ。それさえなければちょっとしたTAAみたいなもんだし。
2. Nacho Vidal ナチョ・ビダル
昨季以前に比べ守備能力が飛躍的に向上し、W杯前まではペーニャが怪我したりイエロー貰いまくったりしてる間に絶対的なスタメンの座を掴んでいたが、怪我で数ヶ月離脱し、一時復帰するもコパ決勝直前でまたも怪我に泣かされ、メンバー外となってしまった。最近右サイドバックはかなり豊富に揃ってきているため、あまり離脱が長いと主力の座を奪われてしまうかもしれない。本当に怪我さえなければ……。
35. Diego Moreno ディエゴ・モレーノ
ペーニャとナチョ・ビダルが同時に離脱したので急遽トップに引き上げられた生え抜き。ボールを扱う技術や守備はまだまだだが、両足でそこそこの精度でシュートやクロスが出来る点、それを狙う積極性・攻撃的な姿勢は評価すべき。荒削りだが素材としては非常に面白いので、今後は非常に期待。決勝の雰囲気を味わって伸びてほしいが、試合に出て勝ってしまっても一向に構わん。
3. Juan Cruz ファン・クルス
かつてエストゥピニャンの後釜で獲得された守備的イケメンサイドバック。攻撃は未だにアレだが後ろ向きの走り合いにはめっぽう強い。ダビガルの怪我で久々にセンターバックをやらされたが、急造すぎて勘が全く戻っていなかった。2、3年センターバックとして試合に出てたら良い感じに成長してたかもね。
その守備能力の高さから強豪との試合では左サイドバックのスタメンになる割合が高く、コパ決勝でもスタメン最有力候補。顔が良いのでマドリーのファンを何人か寝返らせられるかもしれない。
39. Manu Sánchez マヌ・サンチェス
ここ数年いつもオサスナにいるので、保有元のアトレティコファンもそろそろ存在を忘れてきているのではなかろうか。オサスナファンも何人かはウチの子と勘違いしてそう。
でも直近の試合でやたら鋭く効果的なターンを披露し、そろそろ本気で実家に戻れるよう準備を始めているのかもしれない。もしここでライバルの首を土産に出来たら実家での立場も良くなるかもしれんな。
それはともかく、サイドバックとしては技術があり攻撃的なため、強い相手には左サイドハーフやウイングバックをやらされる傾向にあり、その辺でスタメン出場する可能性がある。今季でマヌとの旅もふたみに別れてしまうだろうが、出来るなら、その前に、互いの心にいつまでも残る栄光を。いつまでも残る歴史を。
②MF・FW編に続く